『あれから早5年が経つ』
早いもので、あれから5年が経った。
5年前、勤務地の旭川から札幌本社への転勤命令が出た。
そもそも24年前に、以前勤務していた日立系の会社で転勤の辞令が出て その時に家族と別れて暮らすことに疑問を感じたので退職し今の会社の旭川営業所に再就職した後10年余り営業所々長を務めた訳だが・・・やはり転勤はしたくなかった。
正直、再び会社を辞める決意をして社長に伝えたが結局のところ辞めずに転勤し今に至る。
何分にも一旦 転勤拒否を口に出したものだから本社にいても上からの風当たりが強かった。
個人的に、可愛くなかったのであろう。虐め抜かれた・・・・何をやっても否定された
何度も会社を辞めようと思った。・・・でも家族の生活が有る。・・・辛かった・・
上にハダフダ言われないように寝ないで死ぬ気で働いた。
3年前の56才の時に役職定年を迎える年齢となった、それまでは部長代理(一般には課長職)だ、56才で平社員となる、それを機に会社を辞める決意を固めていた。
決算期を過ぎても、56歳の誕生日になっても会社から役職定年の通達は無かった。
その年の11月のある日、取締役部長への昇進の通達が貼り出された。
気が付いたら 今は実質 社長、常務、そして私・・・100人程度の中小企業だが、それでもナンバー3になっていた。
こんなわがままな私が、ずいぶん遠いところまでやって来たものだ。
それから再び今日に至るまで、また寝ないで働いている。
きっと過労死しても役員だから労災にはならないだろう。
でも、なんだか それでも満足な気がする。
後は子供達が幸せになったのを見届けるまで現役で走り続ける事にする。