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2010年12月 1日 (水)

『心のウイルス』

『こころのウイルス』(英治出版)という本を翻訳した上浦倫人氏によると、人間は基本的に、ふたつの力によって動かされているという。

ひとつは「快適さの追求」、もうひとつは「苦痛の回避」である。
こういうと「『苦痛を回避』するということは、それによって快適になるのだから、けっきょく、『快適さの追求』と同じだろう」という人がいるかもしれない。

しかしそうではない。

そこには、「最初に苦痛ありき」か、あるいは「最初に快適さありき」か、という大変な違いがあるのだ。
たとえば、仕事を先延ばしにするひとは、「苦痛回避型」の人である。
こういう人は、そもそも仕事を「苦痛」と感じているのだが、締め切りが近づくと、その仕事が達成できなかったときの恥ずかしさや上司の叱責など、べつの「苦痛」がリアルに迫ってくる。

そこで、ようやくこれらの「苦痛」を回避しようとして、仕事を始める。

締め切り間際になって猛然と働くという人は、たいていこのタイプである。

いっぽう、「快適追求型」の人は、仕事をさっさと、しかも楽しそうにテキパキと片づけてしまう。

なぜなら、彼のなかには明確な目的意識があり、これからやろうとしている仕事は、その目的を達成するための手段として位置づけられているからだ。

つまり、その仕事を片づけてしまえば、その分だけ自分の設定した目的に近づいたことになるわけで、なるほどそれは「快適」な作業に違いない。

私の場合なら、こうなる。

営業管理や社員教育はつらい作業ではあるが、部下達を一流営業マンにするという明確な目的があれば、その目的を達成するための楽しい作業(仕事)に大変身する。

部下との一つ一つの泣き笑いが、一歩ずつ億万長者に近づいている-そうイメージできれば、なるほど、これほど楽しい仕事はないではないか。

まさに「快適さの追求」である。
というのは、半ば冗談だが、じっさいの話、「頭がいい人」は、仕事に「快適」なイメージを刷り込ませるのがうまいものだ。

「苦痛回避型」の人は、まずは「この仕事が終わったら、うまいビールが飲める」「この仕事をやりとげて趣味に没頭する」といったところから始めてみてはどうだろう。

どうせ同じ仕事をするなら、苦痛を感じながらやるより、快適さを感じながらやるほうがいいに決まっているのだから。そして、その快適さは、仕事の好循環につながっていくのである。

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